特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承」調査・研究メンバー募集

(一社)日本調理科学会では2022~24年度の特別研究として、「多様な調理法と家庭料理の伝承」の調査・研究を行います。

学会の成果である『次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理』に収載された全国の家庭料理を継承していくこと考えると、現在では、例えばすり鉢や臼に代わって、フードプロセッサーなど新しい調理器具が利用されており、実情に合わせた調理法を検討する必要があると思います。 また現在、調理学及び調理学実習で扱われている調理器具の中には、家庭にない器具や、学生が知らない器具も多くなっていると推察されます。
そこで、急速に情報化が進む現代において、家庭料理の継承とこれからの調理科学のあり方を考察することを目的として、特別研究のテーマとしました。

研究は、調査チームと実験チームに分かれて行います。
調査チームは、家庭での調理法の実態を、全国統一調査票(Web調査併用)によりアンケート調査を行い、支部単位で集計後、全体でまとめますが、各支部や地域ごとに、独自の調査を行っても結構です。
実験チームでは、新旧の調理器具を使った調理について、官能評価や物性試験などによって比較検討します。

実験チームのテーマとしては(仮)

  1. 切裁器具(包丁、キッチン鋏、ピーラー等)
  2. 磨砕器具(すり鉢、フードプロセッサー等)
  3. 鍋(普通鍋、圧力鍋、土鍋、鉄鍋等)
  4. 蒸し物(蒸し器、シリコンスチーマー、スチーマー等)
  5. 卵料理(プリン、茶碗蒸し等)

とします。

経費につきましては、本年度は学会の予備費からの支出を考えていますが、多くは自己負担となることをご承知おきください。

できるだけ多くの会員の皆様が調査・研究メンバーとして参加くださいますよう、お願い申し上げます。
参加希望者は、7月15日までに、下記のURLから申し込みください。各支部の責任者より連絡いたします(すでに、支部責任者から連絡がある方は、申し込みは不要です)。