一般社団法人日本調理科学会のホームページへようこそ。
「調理」は、食事計画に始まり調理操作を経て完成された食べ物を食卓に提供するまでの、あらゆる内容を含んでいます。人が健康を保ち快適に生きていくためには、安全で、栄養のバランスのとれた、美味しい食べ物が必要で、その決め手となるのが調理です。人は生理的欲求だけではなく、生活文化に基づく価値判断で食べ物を選択しています。その最終価値を決める調理の仕事は、人間生活のあり方に直結し食生活の未来にも大きく関わっています。調理は家庭や外食の場で、伝統的な技術や技能として受け継がれてきました。
「調理科学」は、このように人間生活に深く関わる調理を対象としています。その研究には自然科学のほか、人文・社会科学的なアプローチも必要で、それらを統合して法則性を見いだし、体系化を図る努力が続けられています。
変貌する人間生活における食の意識を、多面的にとらえる調理科学への期待は、ますます高まっています。
このたびの令和6年能登半島地震で被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
被災された地域の皆様の安全と、一日も早い復興をお祈りいたします。
日本調理科学会と連携しているNPO法人キャンパーは能登町役場からの正式な要請で1月17日から石川県立能登高校にて炊き出しの活動を行って参りましたが、3月22日をもって活動を終了いたしました。ボランティアにご参加下さった皆様、また募金にご協力下さった方々、ありがとうございました。心より御礼申しあげます。
ご所属等会員情報に変更が生じた場合は、会員情報変更届の該当箇所にご記入の上、学会事務局にご提出ください(メールアドレス:aek00417@nifty.com)。
※ご所属の支部へのご連絡も忘れずにお願いいたします。
変更届は、こちらからダウンロードしてください。
2024年度大会は、9月6日(金)・7日(土)、鎌倉女子大学(神奈川県鎌倉市)において、多数のご参加を得て、2日間の日程を終了いたしました。
ご参加いただきました皆様、ご協力いただきました関係者の皆様に厚く御礼申し上げます。
家庭料理研究報告・出版事業報告のWebサイトが公開されました。
日本調理科学会特別研究「多様な調理法と家庭料理の伝承」調査・研究メンバー募集
(一社)日本調理科学会では2022~24年度の特別研究として、「多様な調理法と家庭料理の伝承」の調査・研究を行います。
学会の成果である「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」に収載された全国の家庭料理を継承していくこと考えると、現在では、例えばすり鉢や臼に代わって、フードプロセッサーなど新しい調理器具が利用されており、実情に合わせた調理法を検討する必要があると思います。また現在、調理学及び調理学実習で扱われている調理器具の中には、家庭にない器具や、学生が知らない器具も多くなっていると推察されます。そこで、急速に情報化が進む現代において、家庭料理の継承とこれからの調理科学のあり方を考察することを目的として、特別研究のテーマとしました。
研究は、調査チームと実験チームに分かれて行います。調査チームは、家庭での調理法の実態を、全国統一調査票(web調査併用)によりアンケート調査を行い、支部単位で集計後、全体でまとめますが、各支部や地域ごとに、独自の調査を行っても結構です。実験チームでは、新旧の調理器具を使った調理について、官能評価や物性試験などによって比較検討します。実験チームのテーマとしては(仮)①切裁器具(包丁、キッチン鋏、ピーラー等)②磨砕器具(すり鉢、フードプロセッサー等)③鍋(普通鍋、圧力鍋、土鍋、鉄鍋等)④蒸し物(蒸し器、シリコンスチーマー、スチーマー等)⑤卵料理(プリン、茶碗蒸し等)とします。
経費につきましては、本年度は学会の予備費からの支出を考えていますが、多くは自己負担となることをご承知おきください。
できるだけ多くの会員の皆様が調査・研究メンバーとして参加くださいますよう、お願い申し上げます。参加希望者は、7月15日までに、下記のURLから申し込みください。各支部の責任者より連絡いたします(すでに、支部責任者から連絡がある方は、申し込みは不要です)。
⇒ https://forms.gle/MYDrGquXdVDQUuEJ9
本学会名誉会員の江原絢子先生が第32回南方熊楠賞の受賞者に選ばれました。
(https://www.minakata.org/32ndselection/)
南方熊楠賞は、国内外を問わず民俗学的分野、博物学的分野の研究に顕著な業績のあった研究者に対し、人文部門、自然科学部門から交互に年一名に授与されます。第32回南方熊楠賞選考委員会は、人文部門の受賞者として、調理という作り手の視点から日本における食物史という学術領域を開拓してきた江原絢子氏を選考しました。来る5月14日(土)、紀南文化会館小ホールにおいて、第32回南方熊楠賞授賞式・講演会が開催されます。
江原先生は、調理科学分野における食文化研究の先駆けとしてこの分野をけん引し、名実ともに第一人者でいらっしゃいます。本学会の記念事業として刊行した「次世代に伝え継ぐ 日本の家庭料理 全16巻」は、20年前の特別研究「調理文化の地域性と調理科学 ―豆・いも類利用の地域性―」に端を発しており、江原先生は研究委員長として聞き書きを率先して行い、その手法を教えひろめ、後継の全国的な調査研究の礎を築いてくださいました。
第5回「食生活ジャーナリスト大賞」を受賞しました。
一般社団法人日本調理科学会は、全国を網羅する聞き書き調査に基づく「伝え継ぐ 日本の家庭料理」(全16巻)の出版により、第5回「食生活ジャーナリスト大賞(食文化部門)」を受賞しました(詳細)。
第13回辻静雄食文化賞の受賞が決まりました。
公益財団法人辻静雄食文化財団が主催する「辻静雄食文化賞」の「第13回辻静雄食文化賞(2022年)」の受賞作品・受賞者に『全集伝え継ぐ日本の家庭料理』(全16巻)一般社団法人日本調理科学会/企画・編集、農山漁村文化協会/刊が決定しましたのでお知らせいたします。
この賞は、我が国の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指して目覚しい活躍をし、新しい世界を築き上げた作品、もしくは 個人・団体の活動に贈られる賞です。
贈賞理由として、「このまま誰も記録しなければ失われてしまうものを残そうという、強い使命感に支えられた、大変貴重な仕事である。地方まで画一化が進む今日、食に見られる多様性を読者に訴えかけ、それを大切にしたいと感じさせる力を持つ、質の高い本づくりも評価したい」としています。詳細につきましては下記webページをご覧ください。
https://www.tsuji.ac.jp/press/news/cat919/13-1.html
2012年から特別研究「次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理」が発足して調査を開始し、2016年に創立50周年記念出版委員会による書籍化が実現し、このように評価されたこと、学会員のみなさまと共に喜びたいと思います。
(一社)日本調理科学会会長 綾部園子
「COVID-19の感染症拡大防止に配慮した調理学実習実施のガイドライン」について
一般社団法人日本調理科学会 ガイドライン検討ワーキンググループ 代表 綾部 園子
日頃より、学会の活動にご協力いただきまして有難うございます。
会員の皆様におかれましては、お忙しい中「COVID-19下における調理学実習に関するアンケート」にご協力いただき有難うございます。頂いた貴重なアンケート結果をもとに、ワーキンググループを立ち上げて、新しい生活様式における調理学実習のガイドライン策定に向けて活動し、2020年11月3日にワーキンググループ案を発表しました。
その後11月23日までワーキンググループ案に対するパブリックコメントを募集し、いただいたご意見を反映してガイドラインを修正しました。これをもって「COVID-19の感染症拡大防止に配慮した調理学実習実施のガイドライン」とし、学会HPに掲載いたします。会員の皆様のご協力に感謝申し上げます。
昨今、COVID-19の感染症拡大が心配な状況になっております。安全な調理学実習が実施できるようにガイドラインを広く活用していただければ幸いです。
なお、調理学実験についてのガイドライン策定に関するご希望も伺っておりますが、調理学実験は学校により実施内容・形態等の違いが大きいと考えられるので、ガイドラインの策定は見送ることにしました。官能評価など、飲食を伴う場面において、調理学実習に準じた対応をお願いしたく存じます。
⇒ COVID-19の感染症拡大防止に配慮した調理学実習実施のガイドライン
COVID-19下における調理学実習の実施に関するアンケート
2020年9月9日~20日に実施したアンケートにご協力いただきましてありがとうございます。ご多用中86件のご回答をいただきました。速報版としてアンケート結果の概要をまとめました。
また、その後の経過と現在の状況について2022年4月29日~5月14日にアンケートを行いました。短期間の調査にも関わらず103件のご回答をいただき、ご協力誠にありがとうございました。そのアンケート結果をご報告し、皆さんと共有したいと思います。
news!
内閣府食品安全委員会からのご案内
鶏肉やひき肉を安全に美味しく調理するコツを解説する動画「食中毒予防と加熱調理」(調理科学担当 香西みどり委員監修)をYouTubeチャンネルにて公開しました。
・「食中毒予防と加熱調理(鶏肉編)」https://www.youtube.com/watch?v=AJQ2yQpg71o
・「食中毒予防と加熱調理(ひき肉編)」https://www.youtube.com/watch?v=SAlgP5A7l18
(参考)食品安全委員会公式YouTubeチャンネルについて https://www.fsc.go.jp/visual/youtube.html
出版のお知らせtopics
待望の愛蔵版(書籍版)『全集 伝え継ぐ 日本の家庭料理』が、刊行されました!!
ハードカバーになり、温かみのあるイラストの表紙カバーに一新されました。
図書館へのご推薦を是非お願いいたします。愛蔵版PR用チラシはここからダウンロードください。
個人でのご購入もどうぞよろしくお願いいたします。会員には16冊一括予約の特別割引があります。直接学会へお申込みください。メールの場合は件名に「愛蔵版申込み」と明記、FAXの場合はPR用チラシ裏面をご使用ください。
(一社)日本調理科学会企画・編集 うかたま別冊(雑誌版)『伝え継ぐ 日本の家庭料理』
(年4冊、全16冊〔25,600円+税〕)が農文協より発刊中!! (下記に紹介しています。)
雑誌版は、書籍版に先行した内容を3か月に1冊のペースで発行しています。
雑誌版購入希望の方は学会用特別注文書をここからダウンロードし、直接学会へお申込みください。
なお、会員には全16冊一括購入の特別割引があります。お問い合わせください。
この機会に会員になりませんか?
新聞各紙で紹介:読売新聞2017.11.22、中日新聞2017.11.22、朝日新聞2017.11.27、朝日新聞2017.12.17、
北日本新聞2017.12.1、信濃毎日新聞2018.5.27、朝日新聞2019.8.16
本学会の次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理研究委員会が平成24年から取り組んだ全国各地での調査を基に”伝え継ぐ日本の家庭料理”シリーズ全16冊が、[別冊うかたま]として年4回5年にわたって発刊されます。日本各地で掘り起こした計1300品の料理が収載され、次世代に伝承できるようにレシピと作り方を詳細に書き起こしています。家庭、地域、教育に是非お役立てください。 ●1冊目 『すし』 2017.11発刊 すしの多くはハレの日の料理としてつくられ、たくさんの人が見て味わうものでした。そのため、味付けだけでなく見た目の仕上がり具合にも気をつかっています。また、季節の移り変わりとともに具も変わり、暦の節目も表わしました。色とりどりのちらしずし、巻きずし、にぎりずしなど地域のおいしいものを活かして、つくり続けてきたすし80品をお楽しみください。 ●2冊目 『肉・豆腐・麩のおかず』 2018.2発刊 かつては、肉料理は祭りやお祝いのごちそう。大勢で食べられるすき焼きなどの鍋ものが多く、鶏、豚、牛、羊、イノシシ、クジラといろいろな肉を使った料理が登場します。植物性たんぱく質が豊富な豆腐や麩も、煮しめたり卵と合わせたりすることでボリュームアップ。肉に負けない満足感のあるおかずも取り上げます。 ●3冊目 『小麦・いも・豆のおやつ』 2018.5発刊 ゆでてもちもち、蒸してふんわり、焼いてこんがり。小麦粉のもつでんぷんとたんぱく質(グルテン)がさまざまな食感を生み出します。小麦は米との二毛作で各地でつくられてきました。通年食べますが、収穫期の初夏からお盆にかけてつくる小麦粉のおやつが多くあります。 ●4冊目 『魚のおかず いわし・さばなど』 2018.8発刊 このシリーズでは、魚介類のおかずは2冊に分けて紹介します。本書では、比較的広い範囲で食べられてきた魚介類の料理を集めました。いわしやさばなど大衆魚と呼ばれた魚やぶりやかつお、さんま、とびうおなど日本近海を回遊し各地でとれる魚です。とはいえ、あなどるなかれ。土地が変われば「おなじみの魚にこんな食べ方か?!」と驚くこと必定。魚離れといわれる昨今ですが、つくってみたいと思う料理にきっと出会えます。 ●5冊目 『野菜のおかず 秋から冬』 2018.11発刊 私たちに季節を教えてくれる野菜のおかず。そこで、1年を二つに区切ってご紹介することにしました。本書では、収穫の秋から春を待つ冬の野菜を掲載しています。根菜に葉物、ねぎ、木の実やきのこもおいしくなる季節です。乾物や漬物を使った料理も面白く、たくあん活用術も地方それぞれの工夫があるようです。煮しめにおでん、なますにきんぴら、白和えにくるみ和えなど、ホッとする和の野菜料理を91品集めました。 ●6冊目 『炊き込みご飯・おにぎり』 2019.2発刊 春のたけのこによもぎ、秋のむかごなどの里山の幸。鯛、鮎、サンマ、タコなどの海や川の幸。これらを一緒に炊いたり混ぜたりしたご飯は、季節ごと、地域の産物の数だけあります。海苔ではなく昆布やわかめ、高菜で巻いたおにぎり、木の葉でくるんだ携帯ご飯と、豊かでおいしい日本のご飯を集めました。 ●7冊目 『米のおやつともち』 2019.6発刊 もちのいろいろな食べ方と、米でつくる多彩なおやつを集めました。米はもち、団子、おかきなどさまざまに姿をかえ、ハレの日のごちそうにも日常のおやつにもなります。豆やあんこをからめたり、笹や竹の皮でくるんだり、醤油や黒糖で味付けされたり、米を無駄なく、おいしく食べる工夫が一杯です。日本人が大好きな「もちもち」食の多様性を是非感じとってください。米を甘味にかえる水あめや甘酒も紹介しています。 「雑煮」については、2020年12月刊行の『年取りと正月の料理』でご紹介しています。 ●8冊目 『漬物・佃煮・なめ味噌』 2019.8発刊 これだけでお腹一杯にはなりませんが、ご飯のお供として欠かせない食卓の名脇役たちが集合しました。漬物は、そもそも、たくさんとれた旬のものを無駄なく食べつなごうと工夫された大切な保存食でした。その中で、乳酸菌や麹など微生物が働いて、生の食材にはない風味やおいしさが加わりました。また、佃煮は、じっくり煮ることによっておいしさが濃縮されてくるのかもしれません。ゆっくり時間をかけるからこそ生まれるおいしさをご紹介します。 ●9冊目 『汁物』 2019.11発刊 「一汁一菜」「一汁三菜」などの言葉があるように、おかずの数は変わっても、ご飯と汁もののセットは日本の食事の基本になっています。日々の食材のあまりものを入れれば、なんでもおいしくいただける汁物ですが、やはり「これでなくては」という汁ものがあるのです。鮭やカニ、タラなどの魚介、きのこやたけのこ、あさつき、あおさ、きゅうりなどの具材が、季節をそして土地柄を語ってくれます。仕立ても、味噌、酒粕、吸いものに加えて、豆やいもをすった呉汁など様々。全国各地から約90品のレシピをご紹介します。 ●10冊目 『そば・うどん・粉もの』 2020.2発刊 全国で白米のご飯が十分食べられるようになったのは昭和30年代で、それまでは小麦やそば、雑穀やいもが主要な主食として、私たちの暮らしを支えていました。さまざまな材料を粉にして練ることで、幅広の麺もやわらかいだんごも自由自在。つゆの使い方も、つけたり、吸わせたり、その中で煮たりと、思わずレシピに「なるほど」とつぶやいてしまいます。その土地、土地に生まれた、〇〇ならではの麺や粉ものを紹介します。 ●11冊目 『魚のおかず地魚・貝・川魚など』 2020.5発刊 お待たせしました。魚介類のおかずの2冊目です。本書では、比較的限定された地域で親しまれてきた"地魚”とでもいうべき魚を集めました。漁場は、湖、川、真水と海水が混ざる河口、干潟や岩場、海底や深海など。この環境だからこそという魚や貝が棲んでいます。地元では当たり前でも、他県では聞いたこともないものがたくさんあるでしょう。この地域、この季節ならではの魚のおかずをご紹介します。 ●12冊目 『どんぶり・雑炊・おこわ』 2020.9発刊 本書は、「炊き込みご飯・おにぎり」「すし ちらしずし・巻きずし・押しずしなど」に次いで、ご飯ものシリーズの3冊目です。各地域自慢の魚介や肉、野菜を調理して飯の上にのせた多くのどんぶりやぶっかけが収載されており、どれも一度は作ってみたくなるものばかりです。かゆや雑炊は貴重な米を節約することから始まった調理法ですが、ハレの日に用いられる珍しいものも紹介されています。お祝い事に用いる赤飯や葬儀・法事に用いるおこわにはもち米が使用されますが、入れる具材や打ち水の仕方にも各地域の特徴が見られます。飯の食べ方の多様性を再確認することができる一冊です。 ●13冊目 『年取りと正月の料理』 2020.12発刊 本書には、新しい年を迎える節目に準備される料理が掲載されています。12月31日の夜は年取り料理、新しい年を迎える元旦はその地域ならではのいずし、昆布巻き、なます、煮しめ、煮豆、寄せ物などの正月料理が準備されます。さまざまな雑煮が50種以上収載されており、もちの形、調理法、だしやみその使い方が丁寧に説明され、各地域の特徴がみられます。それぞれの食材に健康長寿、豊年満作のいわれがあり、本をめくるたびに日本らしい美しい彩りある盛りつけや伝統を感じさせる食器・漆器に巡り合え、心が満されます。ぜひ本書をお手に取って、各地域の多彩な料理の数々をご堪能ください。 ●14冊目 『野菜のおかず 春から夏』 2021.2発刊 春から夏にかけて旬を迎える野菜や山菜は、この季節を乗り切るために必要な栄養素が豊富で、独特の味や香り、テクスチャーが魅力です。本書のおかずは、春から夏の野菜や山菜の特徴を活かし、美味しく食べる工夫が随所にみられます。種実類の和え衣や動物性食品の旨味を用いた和え物、種類・量ともに多くの野菜を摂取できる煮物・煮びたし、山菜の苦味を緩和させ油脂味を添加する揚げ物などが一例です。また、手間を惜しまず、知恵を絞った各地域の食材の処理法や保存法も丁寧に説明されていますので、ぜひ参考にしてください。 ●15冊目 『いも・豆・海藻のおかず』 2021.6発刊 本書には、日本各地で栽培された、いも・豆・海藻を使ったおかずが掲載されています。副菜として彩りを与え、常備菜や保存品としても重宝される一品が目白押しですが、ケの食事だけでなく、ハレの食事としても供されるものも見られます。また、料理のネーミングも魅力的で、各地に根差した料理であることが理解できます。食品ロスの原点となる無駄なし料理も多く、調理科学の理論がそれぞれの操作法で実践されています。掲載された写真はどれもおいしそうです。どうぞご覧ください。 ●16冊目 『四季の行事食』 2021.8発刊 全16冊の最後を飾るのは日本各地の年末年始以外の行事食です。節分、夏祭り、節句、報恩講や農作業に待つわる感謝祭等に加え、各家庭で行われていた結婚式などの料理も掲載されていて、昭和35~45年頃の時代を懐かしむこともできます。行事食ならではの豪華な盛り付けや鮮やかな色彩のほか、使用される素材も地域の特産物や保存食が多く、その取扱い方も独特で必見です。ぜひご家庭でもお作りいただき、ご賞味ください。 伝え継ぐ日本の家庭料理はこのたびの発刊をもって完結します。これまで別冊うかたまをご愛読頂きまして、誠にありがとうございました。 学会創立50周年記念事業として取り組んできた『次世代に伝え継ぐ日本の家庭料理』(農文協出版)は、別冊うかたまシリーズ全16冊の発刊及びハードカバー愛蔵版全16冊の発刊が完結いたしました。引き続きの購入を是非お願いいたします。申込書はココからダウンロードできます。 別冊版、愛蔵版ともに全16冊一括での申込み特典があります。下記へお問い合わせください。 日本調理科学会事務局 aek00417@nifty.com |
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災害時の炊き出しマニュアル 1,600円[税込]2011年3月11日に発生した東日本大震災で被災された皆様にお見舞いを申し上げます。 |
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BLUE BACKS 料理のなんでも小事典 日本調理科学会編 講談社 (2008) |
〒112-0012
東京都文京区大塚3-36-5
長島ビル3F
TEL&Fax: 03-6657-3166
EEメール:aek00417@nifty.com
001 加熱上手はお料理上手-なぜ? に答える科学の目- 渋川祥子著(2009)
002 だしの秘密-みえてきた日本人の嗜好の原点- 河野一世著(2009)
003 野菜をミクロの眼で見る 田村咲江著(2012)
004 お米とごはんの科学 貝沼やす子著(2012)
005 和菓子の魅力ー素材特性とおいしさー 高橋節子著(2012)
006 科学でひらく ゴマの世界 福田靖子著(2013)
007 油のマジックーおいしさを引き出す油の力ー 島田淳子著(2016)
008 泡をくうお話し―ふわふわ、サクサク、もちもちの食べもの 畑江敬子著(2017)
009 食を支えるキッチングッズー調理器具,電気・ガス機器とつき合う- 肥後温子著(2018)
010 ふくらむ加熱調理ーコロッケのはれつ・ドーナツのきれつー 長尾慶子著(2022)