受賞報告

第13回辻静雄食文化賞受賞(2022年7月24日贈賞式)

2022年7月24日(日)に贈賞式が開催され、香西みどり創立50周年記念出版委員会委員長が受賞者スピーチを行いました。
スピーチ全文はこちら

公益財団法人辻静雄食文化財団が主催する「辻静雄食文化賞」は、食分野の教育と研究に生涯を捧げた辻調グループの創設者 辻静雄の志を受け継ぎ、2010年に創設されました。
この賞は、我が国の食文化の幅広い領域に注目し、よりよい「食」を目指して目覚しい活躍をし、新しい世界を築き上げた作品、もしくは個人・団体の活動に対して贈られるものです。

この度の受賞理由は次の通りです(下記webページより引用)。
https://www.tsuji.ac.jp/press/news/cat919/13-1.html

贈賞理由

このまま誰も記録しなければ失われてしまうものを残そうという、強い使命感に支えられた、大変貴重な仕事である。地方まで画一化が進む今日、食に見られる多様性を読者に訴えかけ、それを大切にしたいと感じさせる力を持つ、質の高い本づくりも評価したい。

作品について

「100年先もふるさとの味が残ってほしい」という思いから、2012年以降、日本調理科学会は家庭料理の全国的聞き書き調査を実施してきた。その研究の成果の中から、1960~70年代までに地域に定着していた家庭料理で、次世代にも作ってほしいと思う約1900品を選んだ。それらを「すし」「野菜のおかず」「行事食」など16のテーマに分け、実際に再現可能なレシピの形で収録したのが、カラービジュアル版の本シリーズである。
食生活ジャーナリスト大賞
受賞スピーチを行う香西みどり先生
食生活ジャーナリスト大賞
選考委員会委員長の
石毛直道先生(左)と辻芳樹校長(右)
食生活ジャーナリスト大賞
展示パネル
食生活ジャーナリスト大賞
贈賞式に参加したメンバー。
右より的場輝佳先生、香西みどり先生、
東根裕子・福留奈美(記念出版委員会)、
福留均氏(農文協理事・東海北陸近畿支部長)

第5回食生活ジャーナリスト大賞受賞(2021年3月29日)

食生活ジャーナリストの会(https://www.jfj-net.com/)による「食生活ジャーナリスト大賞」は食に関する情報発信や食文化(食育、料理、調理、地場産業の振興、食文化の継承など)の分野ですぐれた活動や業績を残している個人または団体を顕彰するもので、2016年に創設されました。
ジャーナリズム部門と食文化部門の2部門からなり、食文化部門で「伝え継ぐ 日本の家庭料理」(全16巻)が受賞の対象となりました。

授賞式は、3月29日(月)日比谷図書文化館で行われ、香西みどり 創立50周年記念出版委員会委員長が「家庭料理を伝え継いでいく意義と調理科学からの情報発信」と題し、受賞者スピーチを行いました。

食生活ジャーナリスト大賞
受賞者スピーチする香西みどり先生
受賞者スピーチする香西みどり先生
授賞式記念撮影
関係参加者:手前中央より右へ、香西みどり先生、綾部園子学会長、石井克枝先生、
後ろ右から2人目は遠藤隆士氏(農文協編集局次長)、福留奈美(記念出版委員会)

授賞式での祝辞では民俗学者の宮本常一の研究に匹敵する、いや宮本がなしえなかった研究成果であり、大変感銘したとのお言葉を頂きました。調査・著作にあたられた学会員の皆様のご尽力が高く評価されました。

2021年3月29日の授賞式はこちらからご覧下さい。
https://www.jfj-net.com/11810